飛行機が到着して預けたスーツケースを受け取って見たら、ひびが入っていたり割れていたりしたことはありませんか?
これって修理してもらえるの?どうしたらいいのか?と心配になると思います。
私も海外出張から帰国してターンテーブルでスーツケースを受け取ったら、たくさんのところが派手に割れていて、これはもう買い替えか?と覚悟をしました。
しかし、ANAへ申告することで補償してもらえたので、そのやり方を紹介します。
破損の申告
荷物の破損に気づいたら慌てずにANAへ申告しましょう。
ANAへの申告方法は次の2通りあります。
空港内にいる場合(到着の時申告)
到着時に預けた荷物の破損に気づいた場合は、すぐに空港係員にご申告しましょう。
羽田空港国際線ターミナルの場合、ターンテーブルから税関に向かって右端に手荷物案内カウンターがあります。
図の赤い矢印の方へ向かって歩いてください。
ここにANAの空港係員がいますので、そこで申告しましょう。
もちろん、ターンテーブル付近にいる空港係員に破損の旨を伝えれば案内してくれます。
ANA公式HPより引用
空港を離れてしまった場合(事後の申告)
もし空港を離れた後に破損に気づいた場合でも、申告期限内(受け取りの翌日から7日以内)に到着地空港へ事後申告することができます。
破損状況を確認するため「破損手荷物申告書」を提出しなければならない場合があります。
その場合、到着地空港に連絡した後に申告書をご記入して、ファックスまたは郵送にて送付します。
手続きの詳細については連絡時に案内があるそうです。
申告期限
手荷物の受け取りの翌日から7日以内です(2020年1月現在)。
申告期限はANAの国際運送約款に記載されているため、変更になる場合があります。
補償の仕方と免責
補償の対象となる破損は原則として修理対応になります。
ただし、破損の程度や時間的な要因などによって修理以外の対応となる場合があります。
免責事項などにより補償の対象外になる場合があります。
直近でその荷物を使う予定があるかどうか?も聞かれます。
またすぐに出張で使う場合などは貸出用のスーツケース等があるそうです。
免責事項
ANAのページには定性的にしか書かれていませんが、元々壊れやすい物でそれに起因するものは補償しませんということだと思います。
例えば、バイオリンが荷室の温度と気圧の変化によって木製の部分が収縮・膨張で変形してしまった、音階が狂った、といった破損は補償の対象外ということでしょう。
逆に落とした、ぶつけた、等で破損した場合は補償されると思います。
どちらにしても係員に確認した方が良いと思います。
通常使用で発生すると考えられる、すり傷・切り傷・へこみのことで、このパターンが一番多いと思います。
荷物を無理やり詰め込んで重くなったり、パンパンに膨らんでいたりした場合、それが原因で破損したと考えられるので補償の対象外になってしまいます。
安全上の問題で、預けた荷物カギを物理的に壊して中身をチェックされた場合等は、補償の対象にはなりません
補償の流れ
当日はそのまま破損した荷物を持って帰宅することになります。
持って帰るのが難しい場合は宅配するなど方法があると思いますので、係員に相談した方が良いでしょう。
手荷物破損報告書の作成
図にある手荷物破損報告書を作成します。
到着時に空港内で申告した場合は、自分で記入するのは太枠の中だけでよく、氏名、住所、電話番号だけです。
のこりは係員が破損した荷物を実際に目で見て記入していってくれます。
また、旅券(パスポート)番号や便名などもすべて記入してくれます。
荷物について購入時期や金額なども聞かれますので、基本的には質問に答えていけば手荷物破損報告書は完成します。
最後に自分のサインを書いて作成は終了です。
私のスーツケースには合計7か所の亀裂があり大きさは2~10cmでした。
なかなか派手に破損していて、手荷物破損報告書を見ると破損度合いはMinorにチェックされていました。
補償の対象の有無確認
到着時に空港内で申告した場合は、係員が荷物の破損状況を確認して修理、補償の対象外、保険会社提出用、その他をその場で判断してくれます。
この後の流れについても教えてくれます
・もしくは、旅行保険やクレジットカードの付帯の携行品保険へ切り替えて修理できる(自分で保険会社へ手続)
・ANAの補償対象外でも、旅行保険やクレジットカードの付帯の携行品保険の内容次第で補償に対象になる可能性がある
・保険会社提出用に手荷物破損報告書を発行してくれる。
修理のためにANA指定業者へ送付する
申告・手荷物破損報告書を提出したあと2~3日で指定業者へ送付するための書類が自宅に届きました。
宅配便の送付表には宛先が印字されているので、そのまま業者に電話して引き取りに来てもらいましょう。
もちろん、着払いとなっていますので料金はかかりません。
修理可否の確認と代替品
修理可能と判断されれば、そのまま修理工程に進むそうです。
しかし、私の場合は破損した荷物をANAの指定業者へ送付してから1週間くらいでANAのサービスセンターから電話がかかってきました。
内容は修理補償上限額をオーバーする為、修理対応が出来ないという内容でした。
保険を使う方法等も案内してくれましたが、次の2点から代替品をもらうことにしました。
・他の部位にも少なからずダメージが蓄積していると思うので、亀裂の箇所だけ修理しても、また何処かが割れてしまう可能性が高い。
2~3日後にANAから案内状と一緒に代替品のカタログが送付されてきました。
代替品はTOMAX(有限会社トマックス)さんのスーツケースで15000円~25000円くらいのものでした。
私は大きさ重視なのでハードキャリーのDL-1134 TSAを選びました。
金額的には”バレノココ”がいちばん高そうです。
ANAのサービスセンターに電話をして、希望の型番と色を伝えると、さっそく手配してくれました。
修理完了・代替品の到着
修理の場合、期間がどのくらいかかるかは、破損状況やパーツの手配状況によって変わってくると思いますが、完了したら宅配便で送られてくるそうです。
私の場合は代替品に交換してもらうことにしましたので、申し込み後一週間くらいで希望したスーツケースが無事届きました。
中身を確認して今回の補償は完了となりました。
まとめ
不幸にも預けた荷物が破損していたら、ANAへ申告して補償を受けられないか確認しましょう。
・自分で判断せずに、補償対象かどうかANAの係員に判断してもらおう。
・補償対象外でも旅行保険で直せる可能性があるので、手荷物破損報告書を発行してもらいましょう。
・直近でその荷物を使用する予定がある人は、ANAの係員に相談しましょう。
・補償上限を超えたら代替品での対応を提案されます。
代替品のスーツケースは販売価格を調べた結果、1.5~2.5万円のものでした。
高級だったり思い出の品だった場合は保険の適用を検討した方が良いでしょう。
私は今まで受け取った荷物のチェックをしっかりやったことはありませんでした。
今回はたまたま発見出来ましたが、事後申告はさらに大変だと思いますので注意しましょう。
これに懲りずに楽しい旅行、空の旅をエンジョイしてゆきたいと思います。
今回の記事がみなさんの参考になれば幸いです。
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