廃屋の空間と幾何模様を用いて独特の作品を創造する、世界的に有名な写真家ジョルジュ・ルースさんの作品が2019年の瀬戸内国際芸術祭で展示されています。
ジョルジュ・ルースさんは取り壊し予定の建物・廃屋を用いて作品を造るため、完成すると現場は取り壊されてしまいます。しかし今回の展示のすごいところは、制作現場が保存されていることで、これは世界初のことだそうです。
そこで、私が実際に行って作品を見てきましたので紹介したいと思います。
作品は全部で3つ
中に入ると、係りの方が詳しく説明してくれます。
実はこの人、ギャラリーになっているお家に住んでいたご夫婦のお孫さんに当たる方で、所蔵の庶民歌舞伎の台本や、1967年発行の力士の解説本なども説明してくれました。
ちなみに小豆島には当時、娯楽がなかったので自分たちで歌舞伎を演技して楽しんでいたそうです。
ジョルジュ・ルース「SHODOSHIMA 2018」金色箔のインスタレーション
SHODOSHIMA 2018 © Georges Rousse
一番メインとなる作品です。玄関から入って右手に作品があります。
初めて見た人はきっと誰もが「どれが作品?」、もしくは「作品紹介と全然違う!」と感想を持つと思います。
それもそのはずで、金箔が貼られているけれど、全く幾何学模様には見えません。
しかし、彼の作品はある一点から見ることによって一つの形を表現しているのです。
作品の真正面に立ち、少し低めのアングルから見ると不思議と作品の金箔でできた”●”が見えてきます。
動画で再現しますのでご覧ください!
SHODOSHIMA 2018 © Georges Rousse
常設されている碁盤の手前に目印が置いてあります。
みなさんもぜひ体感してみてください。
係りの方の解説によると、ジョルジュ・ルースさんはファインダーをのぞきながらこの丸の位置になるように指示を出し、彼の奥さんが空間にある畳や襖、壁に印を付けていったそうです。
そして、必要な場所にだけ金箔を貼っていったそうで、正面から見えない壁の側面や、裏側はそのままなのだそうです。
従兄の納屋
※この作品名は正式名称が不明だったため、ジョルジュ・ギャラリーのクラウドファンディングサイトでの記載を引用しています。
SHODOSHIMA 2018 © Georges Rousse
この作品は「祖父母の家の和室」からやや離れたところ(歩いて5分くらい)のところにあります。道路を挟んですぐ向こう側にはオリーブのリーゼントがあるので、一緒に見に行くことが出来ます。
「祖父母の家の和室」と同様に納屋を正面の決まった位置から見ると円形が見える作品になっています。
作品が同色系で造られている(金・銅・茶土、木材)ために分かりづらく、解説の写真を良く見てからではないとどんな作品なのか分からないと思います。
ジョルジュ・ルース「SHODOSHIMA 2018」ロフトのインスタレーション
SHODOSHIMA 2018 © Georges Rousse
この作品は「祖父母の家の和室」と同じ建物の2階部にあります。
昔ながらの急な階段を昇っていくと描かれているのを見ることが出来ます。
残念ながら鑑賞スペースの問題で、ジョルジュ・ルースさんのファインダー位置で見ることは出来ませんが、四角になるであろうことは分かります。カメラをだいぶん引いて撮ってみましたが全部は写りませんでした。
ギャラリー情報
ギャラリーの場所は地図のところになります。ギャラリーの奥にはCafeが併設されており違った雰囲気を味わうことが出来ますよ。
従兄の納屋は右上の方の「オリーブのリーゼント」の向い(上側)にあります。
入場料 :ギャラリー:おひとり500円(15歳以上)
瀬戸芸パスポートお持ちの方は300円
カフェ:入場自由(入場料無)
定休日:瀬戸内国際芸術祭会期中(2019年)は無休
会期外:毎週木曜日、第1・3水曜日
※本情報は2019年10月時点のものです。臨時休業等、詳細は公式HPをご確認ください。
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